I'll Cry Instead
- 2013/05/18
- 17:11

I'll Cry Insteadの録音後記です。
この曲、久々に超難関でした。
まず一番の難関がGEORGEプレイによるリフギター。
I'll Cry Insteadではソロらしき物は全くありません。
この音色がなかなか出なかったのです。
カジノ・テレキャス(この時期にある訳なし)・RIC325・J-160アンプまで試しました。
こういう全く歪のない、単にギターの音を大きくしただけ、という音色はアンシミュではだせまへん。
生アンプでないと駄目です。
当初AC30でそれらしい音まで行ったのですがどうもちょっと違う・・。
結局VOXのCAMBRIDGE15をやや離してコンデンサーマイクで録りました。
ギターはカジノ、ピックアップセレクターはセンターです。
アンプのトーンはTRが1時くらいで、BAが10時くらいの感じが最終公開音源の音です。
次に弾き方。
Gから始まるのですが多分、親指で1弦を押さえて他の4本で下からカバーする押さえかたを使っていると思います。
これはALL MY LOVINGのソロでも使っているGEORGE得意のプレイ。
6弦1フレを弾いた直後3フレまでスライド、そのまま小指で1~4弦をバレーしてCの部分を弾いています。
ピッキングパターンもいろんなバリエーションで弾いてますがこれはアドリブだと思われます。
次にJOHNのギター。
これはJ-160をアコで。
特に難しいプレイではありません。
GEORGEが時折セブンスを交えるのに対し、JOHNはほぼプレーンのコードで押さえていると思います。
Cの部分だけはC7でしょうか??
PAULのベース。
これは森ッカトニー君にご苦労をかけました。
Aメロだけ取っても、1回目は4分音符、2回目は引っ掛けて、3回目はその両方を混ぜたパターンで弾いてます。
最後にタンバリンです。
この曲のミソはこのタンバリンと言って間違い無いです。
RINGOのドラム、ベース、JOHNのギターなどすべてがシャッフルで跳ねているのに対してタンバリンは非常に8分音符に近い叩き方です。
これをシャッフルで叩いてしまうと、跳ねすぎて軽い感じの曲調になってしまいますよ(^^;)
ほとんどの部分でゆるいシャッフル、ブレークしてベースのみになるところはシャッフルで叩くと雰囲気が出ます。
こういうところも全て計算し尽くされたことなのでしょうか??
さすがBEATLESです。