And Your Bird Can Sing
- 2013/01/10
- 19:49

まずはドラムですが、左Chの基本ビートはBFD2です。
右Chでアビーロード60’を使い、HHの刻みを録音。
この右Chが曲者でっせ!
ドラムが4拍子で淡々とタイトなリズムを刻む中、右はHHに加えタンバリンが録音されております。
タンバリンは全く規則性が無く、多分叩いた方にもう一度同じように・・・と言っても無理なくらい滅茶苦茶。
しかしこいつらがスピード感を出しておりますですな(⌒^⌒)b
ベースです。
PAUL・森ッカートニーくんによるプレイです。
当然リッケンバッカー。
トレブルを5-6 バスを7ぐらいで、フロントピックアップの上辺りを、指で弾いてみたそうです。
後ほどベースの編集具合を紹介します。
ギター。
リズムはリッケン325を2カポでDにてのプレイです。
これも淡々と4ビートを刻みますが最後の部分でちょっと変えてますね。
カジノの2カポでも同じ雰囲気は出せると思います。
リードGはツインです。
これは当初アンシュミでやり始めたのですが、歪が強すぎて不自然なため生アンプで録りました。
VOXのCAMBRIDGE15Wを57で録っております。
GAINとVOだけの歪です。
サビの後半はコードを押さえたままで弾く弦を変えてのハモギターですが、これがまたカッコええわ~!
はい次、ボーカルです。
オーソドックスな3部ハモですが最後はGEORGEパートをオクターブ上げて変化を付けておりますね。
これはPAULが歌ったとの情報もありますが、GEORGEでも充分歌えると思います。
皆さん、GEORGEを侮ってまへんか?
多分GEORGEが歌っていると思います。
さてここからは編集教室です。
このようにちょっと難しいベースを、一気に全部間違いなく弾くことはかなり難しいと思います。
そこで多重録音の強みを生かします。
パート別に録り、いいとこ取りをすればいいのです。
今回森ッカートニーくんは、全編を2回録り、それプラス、エンディングのドドドドドド~というところは別録りにしています。
それをベースの中にテイクレーンを作って編集します。
テイクレーンと言うのは同じフレーズを何回か弾いていいところだけを使う録音方法です。
ですからPAULくんの弾いたベースをテイクレーンで、今回は3トラックに取り込み、ミュート機能で悪いところをミュートし、いいところだけを使うという編集です。

これは当時のBEATLESもテープ編集で同じようなことをやっております。
エフェクトやアンプの設定を変えたい場合は、全てを別TRにして編集しても良いのですが、この場合はイコライジング、アンシュミの設定等すべて同じですので、こんな風にテイクレーンで編集するのがいいかと思います。
最後にボーカルですが当時BEATLESはADTというものを使っております。
それまではWトラックのボーカルなら同じ歌を2回歌っていました。
しかしJOHNが「同じ歌を2回歌うのは面倒くさいよ・・」
という一言から、スタッフが考え出したものです。
疑似Wトラックです。
ということで、リードボーカルを一回歌い、それをそのままオーディオトラックの複製でコピーし、それぞれを右と左に振り、左CHの波形をほんの少し遅らせることでシュミレイトしております。
当然コーラスと、手拍子もそうです。
本当のADTは興味のある方はググって下さい。
ちょっと複雑なのであえてここでは説明を避けます(*´ω`*)
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