You Can't Do That
- 2012/06/14
- 08:54

そこで今回はバストラックの解説をします。
バスとは、メインのトラックからさらに編集しやすいように、グループ分けしたものです。
You Can't Do Thatの場合、ベース、325、RIC12弦、ボーカルと4つのAUXトラックを作りそれぞれにいろいろなエフェクトを加えています。
まず画像右からRIC325です。
録音は、コード弾きのギターとソロ部の2TRを使ってます。
イコライザーでローをカット。
これは全てのTRで行います。
耳にはほとんど聞こえない周波数帯ですが、すべてのTRのローが重なってくると、なんとなく「もわ~」としたキレの無い音になります。
コンプで音量を揃えています。
一番下は「SATURATION KNOB」というものです。
これはビンテージ・サウンドの再現に定評のあるSoftube社の「Softube Saturation knob」です。
チューブ独特の温かみと、音に太さを加えてくれます。
このエフェクトを掛けています。
次はボーカルのバス。
JOHN×2 PAUL×2 GEORGE×2の6TRをここにまとめています。
PAULとGEORGEはAメロ途中のコーラスと、ギターのソロ部でのコーラスに分けて録音しています。
まずプラグインでPODのプリアンプにリバーブを組み合わせたエフェクトを使用。
イコライザーでローとハイもカット。
デジタルで録ると、高音が結構出ますので、初期~中期あたりはハイもカットしたほうが雰囲気がでます。
ここにもコンプを加えて音を揃えます。
RIC12です。
アンシュミGIUTAR RIG4のVOX AC-30モデリングを使用。
イコライザーでハイとローをカットです。
ベース。
イコライザーはハイのみカット。
あとはコンプで音量を調整です。
ヘフナーはそのままでもかなり音は太いので、軽くかける程度です。
最後はMASTER TRACK。
ここでもハイとローをカット。
そしてTL-64 Tube Levelerというプラグインをかけてます。
TL-64は、60~70年代に活躍した伝説の名器"Teletronix LA-2A"をモデリングしたビンテージ・コンプ系のプラグイン・エフェクトです。
これがお気に入りで、ほぼ全部の曲で最後の仕上げにこれを使います。
コンプというより、リミッター的な使い方です。
まあこんな感じで出来上がったもの→You Can't Do Thatはこちら