
昨年より
闘病中であった父が死去しました。
胃癌でしたが苦しさや痛さもほとんど訴えることなく逝けたのが幸いです。
小さい頃押し入れの隅に一本のクラシックギターがありました。
父が古賀政男に憧れて購入したものの、ご多分にもれず挫折しほったらかしになったもの。
小学校高学年になった頃初期のフォークソングブームが到来、母の実家に夏休み遊びに行くと、当時大学生であった従兄弟が自室の薄暗い部屋でギターを弾きながら岡林や高石ともやを聞かせてくれました。
それ以来押し入れのギターを引っ張りだしギターの魅力にとりつかれ、フォークからGS、そしてBEATLESへと。
もしちょとした気まぐれで父がギターを買わなかったら、自分の人生・ライフスタイルというものは全く違うものになっていたのでしょう。
いつのまにか全員がゴルフを覚えて家族でのラウンドにも行きました。
フロントでサインをした際、全員同じ名字だったので、フロントマンが「息子さんとラウンドですか?よろしいですねえ!!」
と言われ嬉しそうに微笑む父がいました。
男兄弟が4人が守備に付き父がノックをする。
そうやって野球を覚えて兄弟が同じチームで草野球もやりました。
教えなくともいつの間にか息子という物は父親から影響を受けていくものです。
そうやって受け継いだ趣味やスポーツを通じて繋がった知人や友人こそが父の残してくれた一番大きな財産です。
偶然にも今年我が広島カープが優勝しました。
ちなみに父はドラゴンズファンですが、何故か父が優勝させてくれたような気がしてなりません。
そして日本一に輝いて生涯忘れられない「2016年・秋」になりそうな気がするのです。