A DAY IN THE LIFE

（画像はクリックで拡大します）

DTMでBEATLESをコピーする場合わたしがまずやることは、曲のテンポを測定し全体を通してのテンポトラックを作るということです。
実はこれが一番時間がかかって面倒くさい作業。

どうやるかといいますと、まずオリジナルを取り込み、テンポ測定ソフトとかスマホのアプリで8から16小節くらいの平均値を取ります。
こいつはkeyやスマホ画面を叩いての手入力(￣▽￣;)
そしてデータを入力した後、合わせるための仮ドラムを打ち込んでこいつをオリジナルに合わせながら鳴らします。
ずれてしまうところを微調整し仮ドラムとオリジナル音源を完全シンクロさせればリズムトラックの完成です。

さて一例として、画像はAnd I Love Herデータ入力後のテンポトラックです。
途中揺れるのはまあ置いといて、この曲　♩=120近くで始まりながらエンディングでは♩=110くらいまで落ちています。
この独特のグルーブを合わせないとオリジナルの雰囲気は出ないのです。

BEATLESの特徴として、イントロゆっくり、歌始めで速くなりサビでちょっと落ち着く。
リンゴのドラムソロやブレイクは超走る！！！！
一番驚いたのは「Thank you girl」の終わりに「Oh、Oh,」でリンゴのソロが入ります。
ここの走り方たるや、凄いです。
一度その辺りをじっくり聞いてみて下さい。
走るというのは、テンポが速くなることです。
バンドをやっていると「そこドラム走りすぎ！」
と使います。

全曲オリジナルでやるのですから、作った人間が他のものに聞かせて、アレンジを考える。
そして完成型に至までには何十回、いや数百回のリハをやるでしょう。
そこで生まれるのが独特のグルーブで、数字的には不自然でも聞くと全く違和感を感じないところなんですね。

同じ楽器を使って歌やコーラスはそこそこ美味いのに何か違う・・・・。
というコピバンをよく見かけますがこのグルーブ感が違うのだと思います。

参考までにオリジナルとわたしのコピー、完全シンクロトラックを作ってみましたのでお聞き下さい。
左CHがわたしのコピー、右CHがBEATLESオリジナルです(^-^)/

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AND I LOVE HER 完全シンクロVersion